第30回日本がん検診・診断学会総会 プレウェブセミナー動画配信ページ

HPVワクチン―信頼できる高い有効性と安全性 (34分)

講師 : 今野 良 先生
自治医科大学附属さいたま医療センター 産婦人科

※第30回日本がん検診・診断学会総会 プレウェブセミナーのオンデマンド配信期間は終了いたしました。

<概要>
ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVV)は、2013年4月、定期接種になったが、国は、6月14日、安全性を懸念し、「定期接種を積極的に勧奨すべきではない」と判断した。接種率は1%以下に低下し、勧奨再開まで8年以上を費やした。世界保健機関(WHO)や他の国は一貫して、「極めて安全だ」と声明を出していた。接種差控えは300万人にも及び、キャッチアップは当然である。HPVVの子宮頸がん予防効果は堅牢である。国内外でHPV16/18型に対する効果はほぼ100%であり、リアルワールドデータでは子宮頸がん予防有効性は80-90%と期待を上回る。日本は以下の教訓を得た。国にはナショナルレジストリデータ(ワクチンや疾患・がん登録)がない、ICTと無縁の古いシステム、少ないコミュニケーション、副反応と有害事象の混乱など。海外では、中咽頭がんの承認、男子、トランスジェンダーへの接種が始まっている。

<講師ご略歴>
今野 良(Prof. Ryo Konno MD, PhD)自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科 教授
1984年 自治医科大学医学部卒業。東北大学医学部産婦人科講師、山形県立中央病院産婦人科長を経て、自治医科大学附属大宮(現さいたま)医療センター助教授、2008年現職。

学 位 医学博士 (東北大学) 1991年「子宮頸部扁平上皮癌および異形成の進展とヒトパピローマウイルス感染-in situ hybridizationとpolymerase chain reaction(PCR)を用いて」

研究・学会活動等
米国臨床腫瘍学会(ASCO) 子宮頸がん一次予防ガイドライン作成委員(HPVワクチン)。
米国臨床腫瘍学会(ASCO) 子宮頸がん二次予防ガイドライン外部評価委員(検診)。
Prevention of cervical cancer in the Asia Pacific region: Progress and challenges on HPV vaccination and screening(ICO−WHO). 日本語版編著、HPV Today 日本語版 編者、e-oncologia(ICO−WHOイーラーンニング)日本語版編集総括。
AOGIN(アジアオセアニア生殖感染癌研究機構)日本代表理事、Tokyo meeting 2017会長。
埼玉産婦人科学会会長(2015-2017年)、日本産婦人科医会がん対策委員(2001年-)、日本産婦人科内視鏡学会理事、日本婦人科がん検診学会理事、2012年学術集会会長、日本エンドメトリーシス学会理事 、他。日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、他。

研究助成 高松宮妃癌研究助成金、文科省、厚労省、AMED科研費、他。



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