会長挨拶

第25回日本がん検診・診断学会総会の開催にあたって

会長 片岡 健

会長  片岡 健
広島大学大学院医歯薬保健学研究科
統合健康科学部門 成人健康学教授

第25回日本がん検診・診断学会総会会長を拝命致しました広島大学の片岡 健と申します。四半世紀経過し第25回という節目の総会として、中国四国地区では初めて開催させていただくことを大変光栄に存じます。会期は、平成29年8月26日(土)、27日(日)の2日間で、広島市南区の広島大学霞キャンパス内の広仁会館および保健学研究科棟において開催します。なお、第12回がん検診認定医講習及び試験は26日土曜日の予定です。

私の専門分野は乳腺外科ですが、乳がんのみならず幅広い領域において、がんを早期発見し治療すること、また過不足の無い低侵襲手術や副作用の少ない薬物治療に対する要望や期待も高くなっています。一方、がん検診においても、次々と新しいモダリティ―技術や遺伝子診断に関する報告とともに、精度管理や過剰診断・過剰治療の課題についても数多くの議論がなされてきています。我々は個別化検診に向けたこれまで以上に質の高い検診を行うとともに、科学的根拠に基づいたがん検診を提供し、また新しい診断技術の開発や、国民や社会への検診の正しい情報などを提供し、より多くの方が適切かつ有効ながん検診を受けられるよう推進するための討論ができる有意義な学術集会にしたいと思います。

本総会のテーマを「我が国でのがん検診の現状と将来への課題」とさせていただき、例年通り特別講演、教育講演、シンポジウム等とともに一般演題を募集し、数多くの会員の皆様が演題を発表していただけるようにいたします。より社会に貢献し得るがん検診の近未来像について討議しましょう。

まだ残暑が厳しい時期ではありますが、どうか一人でも多くの方がクールビズでご参集されますよう、心よりお願い申し上げます。


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