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会長挨拶

第19回日本がん検診・診断学会総会の開催にあたって

会長 遠藤 登喜子
国立病院機構名古屋医療センター
高度診断研究部長放射線科部長

会長 遠藤 登喜子

はじめに、去る2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災された皆様へ心からお見舞い申し上げます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、大切な方々を失われた皆様に哀悼の意を表します。未曾有の大地震と大津波、さらに大津波による福島原子力発電所の事故と、広域・多彩な大災害となりましたが、被災された皆様の困難に立ち向かう姿、そして全国からの支援に、日本の力を感じております。

さまざまな困難が山積する平成23年となりましたが、第19回日本がん・検診診断学会は予定通り、平成23年8月5・6日の2日間、独立行政法人国立病院機構名古屋医療センターにて開催することに致しました。このような状況下での開催については、様々なご意見があることと承知しておりますが、すべての局面でのたゆまぬ努力の結果として、検診が、診断が、期待される成果を実りとして収穫することができるようになる、そのための試練と考えました。

本年の学会テーマは「検診の精度管理」としております。これからの検診は利益のみならず、不利益をも直視し、不利益を十分理解したうえで利益あるものを選択するという明瞭な考えの下に展開されるべきと考えられております。日本の直面している現状は、まさに今、私たち検診関係者がこうした課題に真剣に取り組むことを求めていると思われます。

ご多忙のおりとは存じておりますが、一人でも多くの方々に参加していただき、実り多い学会になることを心より願っております。

ご理解とご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。