理事長挨拶

河合隆理事長 特定非営利活動法人 日本がん検診・診断学会
理事長 河合 隆

2023年8月2日に開催されました理事会にて日本がん検診・診断学会第7代理事長を拝命いたしました東京医科大学消化器内視鏡学の河合隆です。誠に光栄であるとともに、歴史ある学会の大任に身が引きしまるおもいであります。

日本がん検診診断学会は、平成3年に「日本消化器集団検診学会」有賀槐三理事長の呼びかけで「日本婦人科がん検診学会」「日本肺癌学会」の3学会から「がん検診協議会」が創設されました。その後、主旨に賛同された「日本腎泌尿器疾患予防医学研究会」「日本乳がん検診学会」「日本小児がん学会」「日本医学放射線学会」が参加して計7学会になり、平成6年「日本がん検診・診断学会」が設立されました。本学会設立の主旨は、「各種がん検診に共通した諸問題、特にがん診断学、検診方法、精度管理、検診の評価及び行政の対応などについて協議し日本におけるがん検診の発展に寄与することであります。

検診は、疾患の早期発見や健康管理においてきわめて重要な役割を果たしています。私たちの使命は、予防医療の推進を通じて、社会全体の健康水準の向上に寄与することです。これから最新の医療技術や研究成果を取り入れつつ、より効果的な検診方法の開発と普及に努めてまいります。学会は、知識の共有と連携の場でもありますので、専門医師の交流を通じて、お互いの知識と経験を深め、より高い医療水準を実現するために努力いたします。またあらたな展望を切り拓くため研究と教育の重要性も忘れてはなりません。若手の研究者や医療従事者を育て、次世代にバトンを渡す使命を果たしていくことも大切な課題です。健康な社会を築くために、地道な努力と使命感を持って取り組んでまいります。

平成18年に、個々の臓器の検診の専門医も、専門外の部位のがん検診に関しても一定の知識を持つことが必要と考えられるようになり、優れたがん検診のgeneralistを認定するための「日本がん検診・診断学会 がん検診認定医制度」を発足させました。今後実際にがん検診を第一線で診療されておられるクリニックの先生方、検診・健診センターの先生方に本学会に参画いただき、認定医を取得いただくように広報する必要性を感じております。

学び会う場として検診学会をより一層発展させてまいります。引き続き皆さまのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。


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