第7回日本がん検診・診断学会習熟講習会のご案内
日本がん検診・診断学会
認定医制度委員会
この度、がん検診認定医の方々及びがん検診に関わる医師を対象に、日本がん検診・診断学会習熟講習会を下記の要領で開催いたしますので、認定医資格を得られた方は是非ご出席くださいますようご案内いたします。本講習会を受講されますと、5年後の資格更新に必要な教育研修単位合計50単位のうち25単位を取得できます。
多数の方々のご出席をお待ちしております。
本講習会は、認定医資格をお持ちでなくとも、日本がん検診・診断学会会員あるいは関連7学会会員であればどなたでも受講できます。
習熟講習会受講の事前申し込みは終了いたしました。 会場のお席に余裕がございますので、受講をご希望の方は 当日会場まで直接お越しください。 |
記
日時 | : | 2014年1月18日(土) 14:00〜17:20(開場 13:30) |
会場 | : | 駿河台日本大学病院 講堂 (予定) (東京都千代田区神田駿河台1丁目8-13(JRお茶の水駅より徒歩5分)) |
受講料 | : | 5,000円(当日会場で徴収します) |
※詳細が決定次第、随時、本ページ上にてご案内いたします。
プログラム
14:00〜14:05 | 開会挨拶 小川 眞広(認定医制度委員会委員長) |
14:05〜15:05 | 『検診医師としての法的わきまえ』 岡島 芳伸(日本大学法学部教授) |
15:05〜15:25 | 質疑応答 |
15:25〜15:35 | 休憩 |
15:35〜16:35 | 『21世紀のがん予防と全住民総合検診』 渡辺 泱(渡辺記念長命研究所・所長) |
16:35〜16:50 | 質疑応答 |
16:50〜17:20 | 総合討論 |
(※プログラムは一部変更することがあります。)
講師と講演内容のご紹介
渡辺 泱 先生
渡辺記念長命研究所・所長
京都府立医科大学・明治国際医療大学・名誉教授
『21世紀のがん予防と全住民総合検診』
がんの予防医学は21世紀に入って別次元とも言えるほどの進展をみせた。それは胃がん・肝がん・子宮頸がんの発がんの原因は感染症であることが明らかになったことによる。これらのがんに、最近ますますタバコとの関連が強く指摘されている肺がん、タバコと酒の重畳が原因である食道がん・口腔咽頭がんを加えた6種のがんは、発がんそのものに介入できる点において他のがんとは全く異なる予防法が実現できる。私はこの予防法に対し、従来からの生活習慣などに介入する1次予防、早期発見・治療を目指す2次予防と区別して、「0次予防」という新しい用語を提唱したいと考えている。そして私たちは、この概念に基づき構築されたがんの予防医学と、高血圧・心臓病・糖尿病など、現存するすべての予防医学の手段を投入した「全住民総合検診」を、琵琶湖の東岸に位置する近江八幡市島学区で2013年3月から実施しているので、その初段階の結果についても触れたいと思う。
岡島 芳伸 先生
日本大学法学部教授
『検診医師としての法的わきまえ』
近時、個人情報の保護ということが強く言われるが、医師の管理する患者情報について、法的な見方をした場合、第1には、それを漏らさない義務、漏らした場合の責任はどうなるかということが問題となる。これは、平成15年に個人情報保護法が制定されたことが契機になっているが、刑事責任としては古くから、医師に対して秘密漏示罪という犯罪の成立を認めていた。また、情報が漏らされた患者に財産的な損害が生じない場合であっても、精神的な苦痛を与えたとすれば、慰謝料の支払いという方法で民事責任を負わなければならないということは、これまでも認められていた。第2には、患者に対する情報の開示については、インフォームドコンセントという観点から考える必要があるが、患者の家族に対しては、開示するべきなのか、してはいけないのか。これまでは余り深く考えていなかった点についても、若干は考えて見たい。
お問い合わせ先
日本がん検診・診断学会事務局
株式会社クバプロ
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