第15回日本がん検診・診断学会習熟講習会のご案内
日本がん検診・診断学会
認定医制度委員会
この度、がん検診認定医の方々及びがん検診に関わる医師を対象に、日本がん検診・診断学会習熟講習会を下記の要領で開催いたしますので、認定医資格を得られた方は是非ご出席くださいますようご案内いたします。本講習会を受講されますと、5年後の資格更新に必要な教育研修単位合計50単位のうち25単位を取得できます。
名称 | : | 第15回日本がん検診・診断学会習熟講習会 |
日程 | : | 2022年3月1日(火)〜2022年3月22日(火) |
申込期間 | : | 2022年2月1日(火)〜2021年3月15日(火) ※参加申込の受付は終了いたしました。 |
開催形式 | : | オンデマンド配信 |
講演 | : | 講師3名 各40分 |
参加費 | : | 5,000円 |
第15回日本がん検診・診断学会習熟講習会は無事終了いたしました。 多数の方にご視聴いただき、誠にありがとうございました。 |
※オンデマンド配信視聴に必要なログインIDとパスワードは受講申込時にご登録いただいたメールアドレスにご連絡をいたします。
講師のご紹介
宮城 悦子 先生
横浜市立大学医学部 産婦人科学教室 主任教授
横浜市立大学附属病院 産婦人科 部長
演題 : 「日本の子宮頸がん予防前線」
<ご略歴>
1988年 横浜市立大学医学部卒業
1995年 横浜市立大学大学院医学研究科卒業
1998年 神奈川県立がんセンター婦人科 医長
2001年 横浜市立大学医学部産婦人科 講師
2007年 横浜市立大学医学部産婦人科 准教授
2008年 横浜市立大学附属病院 化学療法センター長
2014年 横浜市立大学大学院医学研究科 がん総合医科学 教授
2015年 横浜市立大学附属病院 産婦人科部長(現在に至る)
2017年 横浜市立大学医学部産婦人科学教室 教授(現在に至る)
<主な資格・役職など>
日本産科婦人科学会専門医・特任理事、がん治療認定医、日本臨床細胞学会細胞診指導医・理事、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医・理事、など
高原 太郎 先生
東海大学工学部医用生体工学科 教授
演題 : 「DWIBS法(ドゥイブス法)[全身がんスクリーニング検査]」
<ご略歴>
1984年秋田大学医学部卒業慶應義塾大学附属病院小児科に就職し、小児科医としてスタート。日本にMRIが導入されることを知り、放射線科医に転向。その後MRIの診断だけでなく、患者さんの撮影や撮影法の開発にも従事。同時に在宅高齢者に対する訪問診療も行う。
2004年に、PETと同様の画像が無被曝で得られるドゥイブス法(DWIBS法)を考案。オランダに招聘されて超高磁場7テスラMRIのオープニングスタッフとして働きながらDWIBS法の改良を加え、世界初の末梢神経描出に成功(NEJM)。
2010年に帰国し、東海大学工学部(医用生体工学科)教授として着任。医学系講義を学生に行いながらMRIの研究を続けている。
<概要>
DWIBS法(ドゥイブス法)は、PET-CTがない施設向けの代替法のように捉えられてきましたが、① 2020年に、前立腺癌骨転移の検索に対して診療報酬加算が付き、国の正式な診断法のひとつとなったこと、② 線虫検査などいわゆるリスク検査で陽性になった受診者を受け止める「二次スクリーニング検査」としての大量ニーズがでたことから、最近急激に認知が進んでいます。本法はMRIの撮影法のひとつであるため、MRCPや骨盤部のT2強調画像などと組み合わせて多くの疾患を診断できる特長があります。また被曝が完全にゼロであるため、被曝を避ける気持ちが強い人に選択されています。
注意点はWindow設定にコツが要ることです。トレーニングを受けていない医師・技師の場合、広すぎるWindowにしてしまうことが問題です。本講演では、画像の基本的なみかたについて解説した上で、ADC color mapを用いた治療効果判定など、最新の臨床応用についても解説します。
中山 一大 先生
東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻
人類進化システム分野 准教授
演題 : 「ヒトの環境適応と生活習慣病」
<ご略歴>
1977年 北海道中川郡生まれ
1999年 東海大学開発工学部卒
2004年 東京大学大学院理学系研究科修了 博士(理学)
2004年 日本学術振興会特別研究員
2005年 東京大学21世紀COE研究拠点形成特任研究員
2006年 自治医科大学・医学部・助手
2007年 自治医科大学・医学部・助教
2013年 自治医科大学・医学部・講師
2017年より現職
<概要>
現代人を悩ます生活習慣病の多くには、私達がもつゲノムのDNA塩基配列の個人差(ゲノム多型)が寄与していることが明らかになっています。このようなゲノム多型のほとんどは、私達一人一人が突然変異で獲得したものではなく、両親をはじめとした祖先から代々受け継いできたものです。現代社会では疾患へのかかりやすさへ寄与しているようなゲノム多型は、運動不足や飽食とは無縁だったであろう太古の時代には、一体どのような生物学的な意味をもっていたのでしょうか。この講演では、特に肥満に関連するゲノム多型に着目して、現代人の生活習慣病感受性の形成に、古代人が経験した、飢餓や寒さへの適応が関与していたことを支持する例を紹介したいと思います。進化の眼差しを持つことにより、思わぬ形で病気についての理解が深まるかもしれません。肩の力を抜いて受講していただければ幸いです。
お問い合わせ先
日本がん検診・診断学会事務局
株式会社クバプロ
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