第16回日本がん検診・診断学会習熟講習会のご案内

日本がん検診・診断学会
認定医制度委員会

この度、がん検診認定医の方々及びがん検診に関わる医師を対象に、日本がん検診・診断学会習熟講習会を下記の要領で開催いたしますので、認定医資格を得られた方は是非ご出席くださいますようご案内いたします。本講習会を受講されますと、5年後の資格更新に必要な教育研修単位合計50単位のうち25単位を取得できます。

名称第16回日本がん検診・診断学会習熟講習会
日程2023年3月10日(金)〜3月31日(金)
申込期間2023年2月6日(月)〜3月24日(金)
開催形式オンデマンド配信
講演講師3名 各40分
参加費5,000円
第16回日本がん検診・診断学会習熟講習会は無事終了いたしました。
多数の方にご視聴いただき、誠にありがとうございました。

※オンデマンド配信視聴に必要なログインIDとパスワードは受講申込時にご登録いただいたメールアドレスにご連絡をいたします。


講師のご紹介

荻原 直道 先生

東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻

「CT・MRIを活用した自然人類学研究の新展開」

<ご略歴>
1995年慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業。
1997年同大学大学院理工学研究科修士課程(生体医工学専攻)修了。
1999年日本学術振興会特別研究員(2000年5月まで)。
2000年5月同大学院理工学研究科後期博士課程(生体医工学専攻)単位取得退学。
2000年9月博士(工学)(慶應義塾大学)。
2000年6月京都大学大学院理学研究科動物学教室助手。2007年4月同助教。
2009年4月慶應義塾大学理工学部機械工学科専任講師、2011年4月同准教授、2016年4月同教授。
2018年3月東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授、現在に至る。

<概要>
人類学は、我々ヒトという生物の「特質」を明らかにしようとする学問である。日本では、世界中の民族の文化・社会の多様性を対象とする「文化人類学」をイメージすることが多い。しかし、ヒトも進化の産物として地球上に誕生した一つの生物種であり、ヒトの生物的特質とその進化的背景を理学として明らかにしようとする「自然人類学」も、ヒトとは何かを明らかにする上で、極めて重要な役割を担っている。
ヒトの生物としての進化史を明らかにするためには、その直接的証拠である化石資料を詳細に分析し、その時代的変遷と形態の持つ機能的意味を、可能な限り正しく詳細に読み解く必要がある。近年、こうした化石の形態学的分析に、CTやMRIなどの画像診断装置を援用した新しい研究が進められている。本講演では、CTやMRIを活用した人類進化研究の新展開について紹介する。


櫻井 健一 先生

日本歯科大学附属病院 乳腺内分泌外科 教授

「乳癌検診・健診の注意点と対策」

<ご略歴>
平成5年3月 日本大学医学部医学科卒業
平成11年3月 日本大学大学院卒業 博士(医学)取得
平成10年10月 公立阿伎留医療センター 外科医長
平成12年2月 米国National Institutes of Health (N.I.H) visiting fellow
平成14年5月 春日部市立病院 外科医長
平成15年4月 日本大学医学部 第一外科学講座 講師
平成16年4月 日本大学医学部外科学系 乳腺内分泌外科学分野 講師
4月 日本大学医学部付属板橋病院 乳腺内分泌外科 病棟医長
平成20年5月 日本大学医学部付属板橋病院 乳腺内分泌外科 科長
平成28年3月 日本大学医学部外科学系 乳腺内分泌外科学分野 准教授
平成28年7月 日本大学医学部付属板橋病院 乳腺内分泌外科 部長
令和1年8月 日本歯科大学 外科学講座 主任教授
令和1年8月 日本歯科大学附属病院 外科・乳腺内分泌外科 診療科長
令和3年4月 日本歯科大学附属病院 副院長

<概要>
本邦における乳癌患者数はおよそ18万人弱(2008年厚生労働省「患者調査」)。新たに乳癌と診断される人は、ここ30年あまりで5倍に増加し、女性がなる悪性新生物の中では最も患者数が増加している。乳癌が増えてきた背景に、高齢出産・出産未経験の女性の増加、ライフスタイルの欧米化といったことが挙げられる。また、割合的には1%程度とわずかであるが、男性でも乳癌になることがある。他の癌種と比較して乳癌の診療には、マンモグラフィ検査、超音波検査、MRI検査、針生検などの診断、治療の進歩が著しい。早期に発見できれば、ほぼ90%が治るようになった。また、早期ではなくても、5年生存率はほかのがんと比べて良好である。乳癌の罹患率は、30歳くらいから増加し、45〜49歳でピークを迎える。しかしながら、最近の傾向として、閉経後乳癌が徐々に増加している。本講演は乳癌検診・健診における注意点と、その対策について解説する。


成行 書史 先生

富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部ITソリューション部 統括マネージャ

「AI技術による診断ワークフローのDX」
〜冨士フイルムAI開発『REiLI』の取り組みの事例〜

<ご略歴>
1999年 東京大学理学部化学科卒業
2001年 東京大学大学院理学系研究科修了
2001年 富士写真フイルム(現富士フイルム)に入社
以降、一貫して画像診断装置、プログラム医療機器の企画、開発に関わる
2021年より現職

<概要>
昨今、深層学習を使ったAI技術による診断支援など、プログラム医療機器の社会実装への関心が高まっている。また、医療現場でも働き方改革など、様々な側面からの医療のDXも求められている。
当社は、創業以来、画像診断装置の技術開発を進めてきているが、今般、AI技術を活用したワークフロー支援機能の開発に注力しており、様々な機器に向けて製品展開している。本講演では、当社の事例を紹介するとともに、行政を含めた社会の動きについても概観してみたい。


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